病んだヨギーの日々(2021年4月27日現在)

就職してしまったヨギーの雑記

「お前は覇気がない」とバイト先の農家さんに言われて

一昨日、めでたく南大東島でのカボチャ農家住み込みバイトの最終日を終え、昨日飛行機で那覇に到着しました。期間は一ヶ月半でした。

 

最終日の前の日に、送別会ということで夕方から雇い主の農家さんのNさん宅で集まって飯をごちそうになりました。

 

そこで、酒が入って本音をいっちゃうモードになったNさんに言われたことなんですが、「お前は覇気がない」とか「今まで何回も(クビを)切ろうと思った」とか。「覇気はないけど頼まれた仕事はちゃんとやったじゃん」「何の命令違反も常識的に問題になるようなこともしてないのにクビ切れるならやってみろ」とかって思ってましたが、言うとめんどくさいことになるんだろうなーってことはこんな僕でも学習してきたようで、「そうっすかー」って適当に聞き流してました。覇気がないってのは、要するにNさんが気持ちよく飲めるように、酒の席では元気にいろってことみたいでしたが。仕事の時はNさんと一緒にいるってことは殆どないので。酒を飲むとめんどくさいけど、仕事の時はあんまかかわらなくていいので結構自分のペースで作業はできました。そこに関しては良かったです。あんまり仕事が遅すぎると残業ってなるんだと思いますが。

 

さて、酔ったNさんに何遍も「お前は覇気がない」とか「お前はなんかわからん奴やな」とかって言われて正直気持ちよくはなかったんですが、世代が違えば考え方なんて全く違う人間になるみたいだし、Nさんは島の他の人からの評判も芳しくないらしく(酒癖が悪い)、気にするだけ馬鹿を見るってだけだろうということでほっときました。めんどくさい人間を無視することにかけては長年やってたのでちょっと得意になってるようで、さして気になりませんでした。

 

それと、仕事は僕と同い年のバイトと二人で作業してるんですが、だいたい毎日同じ仕事を同じ時間やってて、こなす作業量もそんなにかわらないです。が、明らかに僕よりそのバイトの人の方がNさんからの評価が高い。多分ここでは、酒が飲めるかどうかで(Nさんが気持ちよく飲めるように酒の相手ができるかどうかで)評価が変わるんだなーって勝手に思ってましたが、このNさんというのが「でかい男を気取りたがる」ってとこがあって、僕なんかはそんなのに愛想良くなんてできないんでまあ冷淡に「あーはいはい」って感じで相づちうってたんでなおさらよく思われなかったんでしょう。そのバイトの人は酒も好きだし大人なれもしてるので、ぼくなんかより遥かにうまくNさんに対応してました。まあ最終日にNさんに関して色々愚痴を聞きましたが。

 

南大東島でのかぼちゃ農家のバイト自体はそんなに苦ではありませんでしたが、人によっては仕事時間外での雇い主との付き合いがめんどくさかったりするかもしれません。酒が好きで明るい性格の人なら、楽しく働ける場所だとは思いますが。もちろん、僕みたいな人付き合いの悪い人も他にもいて、そういう人でも仕事さえすればめんどくさいのには関わらないで大丈夫みたいです。

 

年間通して住み込みバイトで回ってる人とかなら、夏は北海道、秋は愛媛とか和歌山とかでみかん農家、冬は沖縄って感じで移り住んでるみたいです。南大東島では農家だとサトウキビ、カボチャしかありませんが、サトウキビ工場があってそこでもバイトが多く働いてます。12時間シフトってことでしたから、夜のシフトになると生活リズム崩すこと必須です。

 

また住み込みバイトでもしない限りこの島にくることはないでしょうが、冬に働く分にはいいんじゃないかと思います。休日になにもないところでも楽しめるものを持ってないと暇すぎて後悔するかもしれませんが。

 

以上

カボチャ出荷は終らない

今朝。カボチャが山積みになってる倉庫に到着したとき。驚くことがありました。誰もいない倉庫で、大音量でCDプレイヤーからABBAの曲が流れていました。「ああ、そういえば昨日Nさんがネズミをカボチャに近づけないために音楽流しとくとかって言ってたっけ」と思い出す。でもそれでABBAかー。ど田舎の離島のカボチャ農家のカボチャが山積みの倉庫の中で聞くにはあまりに場違いでなんか笑えてきました。これがリピートで一晩中流れてたのかーと思うと。でもおかげでいい感じに仕事始めれました。ただ残念ながらネズミの害は防げてはおらず、いくつかのカボチャにかじられた傷が残ってました。

 

そんな感じで始まった今日なんですが、今日はずっとカボチャのヘタ取りをして、最後のほうで重さでカボチャを選別する作業をしました。800gあるかないかでカボチャをわけていきます。選別しながら土がついてるカボチャをぬれたタオルで拭いていきます。カボチャの数が多いので予想以上に時間がかかり、今日で終わるかなと思ってたら全然終らず。ここを去るまであと二日。ほんとは僕がいる間に色々作業するつもりだったみたいですが、どうやら明日半日はかけないとカボチャ出荷が終らないから内心よっしゃ!と思ってます。カボチャを拭いて選別する作業はわりかし疲れないので。でも握力を知らないうちに使いまくってて作業終わりに手が腱鞘炎を警告してます。

 

明日は僕のための送別会があります。誰がくるのかはしりません、というかこういうのは色々人はくるんですが僕には誰が誰だかわからないってことばかりです。とりあえず飲みの会があると色々人が集まります。僕は酒が好きではないのであんま飲みの席とかで人と打ち解けて話すってことはないんですが、そうではないなら楽しく人付き合いを持ちながら働いていけるんじゃないかと思います。

 

まあ「いらっ」とすることもないこともありませんでしたが、こんな感じでバイトと雇い主の距離が近くて気を張らずに働けました。沖縄の南大東島。なんか人が足りなくてちょっと大変そうにしてる農家さんもいるみたいなので、フットワーク軽く働いていける人とかは第一次産業ネットなりで応募していってみては。喜ばれると思いますよ。

 

以上

あと四日 カボチャ農家バイト日記

昨日はカボチャの収穫を一日中やってました。これがまあ力仕事で大変でした。一時間残業してなんとか終りました。「今日頑張って終らせれば明日は休みじゃーい」と思って踏ん張りました。おかげで今日ゆっくりできてます。

 

収穫がどんなふうに進んでいくかというと、まず畑のカボチャを苗から切り落として根元のほうに集めておきます。で、全部の実を落としたら、軽トラで畑沿いを回りながら横0.8m、縦0.6m、高さ0.5mくらいのかごにカボチャを回収していきます。一回でこのかご33個分のかぼちゃを回収できます。ひとつのかごが15~20kgくらいですかね多分。で、これを倉庫まで運んで、そこに全部おろしてまた回収に行く、というのを4往復しました。最後の回収はかご20個分くらいだったので、合計でかご119個分のカボチャを収穫しました。ひとつのかごにカボチャが平均15個入ってたとして、1785個になります。これを午後4時ちょっと前から6時ころまでかけてやりました。そして、これとは別にもうひとつ収穫時のカボチャの畑がありまして、こっちの方が昨日終らせた畑より大きいです。多分僕がここで働いてるうちにそっちも収穫やるでしょう。ちょっとげんなりします。

 

でもまあ、もう後四日したら僕はここでのバイトの期間が終って、その翌日には那覇に飛び、那覇に三泊して東京に戻ります。そしたらついに自分の部屋があります。そもそもこんな風に住み込みバイトを転々としてるのも、色々な事情で住むところがないためでした。農業やってみたいってのもあったんですが、家がない!という状況が背中をどんっ!と押してくれて。でもこの背中押されたってのは一歩踏み出せないでいるときに優しく励ましながら前に進む勇気をくれるみたいなのじゃなくて、崖っぷちに立って「うわー高っ恐っ」って思って見下ろしてるときに殺意を込めて後ろから「どんっ」て押された感じなんですが。やむを得ずです。が、それなりに良い経験にはなったと思います。崖から転げ落ちた割にはかすり傷ですんでよかったなーといった感じです。

 

この「家がない」状態が終わるんだなーと思うと、なんだかうれしくて無気力になって、作業もだらーってなってしまったりします。今は週六で働いてますが、まあどうせこれからもバイトか何かでお金は稼がないといけないんですが、それでもそんなに毎日働くことはないでしょう。するとどうなるか。毎日ぼけーっとしていられる時間がたっぷりあるということです。うわっうれしい。しかも近くにスーパーもコンビニもあって、色んなものが買えるし。想像しただけで楽しくなってきます。こんなことで楽しくなるくらい農家でのバイトってのは仕事が多いです。今働いてるとこはこの島の他の農家と比べても畑の面積が多いのでそれもあってなおさら大変です。もし「農業楽しかったよ」なんて話を聞いたとしたら、それは給料がでない完全なボランティアの類いだと思います。給料が出る形で農家で働くとなると、基本的にきついと思います。すくなくとも、「自然の中でのびのびと」なんて期待はしない方がいいでしょう。手際よく作業やってかないと仕事終らないし(僕の今働いてるとこは畑の大きさに対してあきらかに人手が足りないので、むりな作業はカットしてます)、暑い中寒い中作業をしないといけないし、しゃがんだりかがみ込んだりした状態で長いこと作業をするので、腰や足がいたくなるし。

 

ただし、残業はどんなに遅くても(今までの経験上)18:30までとかです。日が暮れるともう仕事できないことが多いので。あと、人と対することもあんまないので、僕みたいな人間的にあれなやつでもその面では気楽にやっていけます。

 

もうすぐでここでの仕事もおわりだけど、まあまだ終わりじゃないんで気を引き締めていこうと思います。

 

以上

去り行く隣人と朝の四時に釣りに行った話

この島ではバナナが高い割に小さいし味もそんなにおいしいわけではないというつらいとこがあります。今日店で4本140円のバナナが売ってたので「お、安い」と思って買いました。見た目が緑色であんまおいしそうではなかったんですが、バナナを久しく食べてなかったのでそこのあたりはまあいいやと譲り、とりあえず買いました。が、家に帰って食べてみるとめちゃまずくて久しぶりに期待はずれのショックを感じました。僕は結構なんでも食べるほうなんですが、そのバナナは一口かじってすぐ吐き出しました。多分果物として食べるものじゃないんでしょう。そういう訳で、緑色で安いバナナを買うときは注意しましょう。

 

今僕が住んでる、農業バイトで来てる人用の寮には一昨日まで僕以外に三人の人が住んでました。内二人は全然話さないんですが、あとの一人がかなり社交的で、この島でもかなり顔の広い人でした。でもその人と仲良くなったのは結構最近で、たしか二週間くらい前です。で、その時から釣りに行こうとか卓球行こうとかって言い合ってましたが、僕が体調悪かったり天気が崩れて大雨が降ったりでどんどん日が過ぎ去っていきました。そして気がついたらもう明後日にその人が出発するってなって、どうしよう、と考えた末、釣りに行きましょう、ということになりました。でもこれもかなり無茶を覚悟の上でして、なぜかというとその人は顔が広すぎて出発間近のこの時期は色んなとこで連日送別会が開催されていたのでした。僕が知ってる限りでも出発前夜も含んで三日連続で送別会。僕も彼も仕事があるし、仕事終わりは時間が合わないとなって、どうしようかと相談した結果、じゃあ仕事前の早朝に釣りに行きましょう、となりました。

 

早朝から釣り。朝四時から釣り。そもそも釣りなんてまともにしたことのない自分。果たして釣りが自分にとって楽しいものなのかに不安をおぼえながらも、ずっと一緒に釣りいこうとか卓球行こうとかって約束してて全部流れてしまったことになんとなく罪悪感を感じていたので、ここが正念場、と思って早朝からの釣りに挑むのでした。

 

そして当日。「明日は四時に起きるぞー」と気合いを入れて床についてた甲斐あって、見事朝三時に起床。四時をちょっと過ぎたくらいに、彼が前日の夜の送別会から帰ってきました。そう、彼はもう寝る間もないほど予定が詰まってしまっているのでした。いや、彼の睡眠時間にとどめをさしたのは僕と釣りに行くという約束なので僕が悪いです。あちらを立てればこちらが立たず。まあしょうがない。彼はかなり体育会系なので大丈夫でしょう。そしてまだ真っ暗な中、車に荷物を積んでいざ釣りへ。

 

でもさすがに彼は疲れて眠そうで、僕も車の中でぼけーっとし始め、お互い言葉すくなく、窓の外は相変わらず真っ暗で、なんか釣りじゃなくて心霊スポットに行くみたいな景色でした。そして港に到着。車からおりると、予想外の寒さ。そんな中、釣り道具を出していざ釣り開始。が、釣りの流れがまったくわからない自分。糸にえさを付けて海に投げ込む。そして待つ。彼は眠そうで、僕は「そういえば俺会話めっさ下手だった」ということを思い出して、お互い特に何を話すでもなく竿が揺れるのを待つ。何か話そうかとも思ったけども、相手は見た感じ半分寝てるだろうし絶対盛り下がるなーと思ってとてもはなしかけられる空気じゃありません。この空気の中、「あーこんな時間に釣りなんてするもんじゃないなー」と学習したのでした。結局1時間ほど粘ってまったく釣れず。腕時計が6時になるちょっと前あたりに、「釣れませんしそろそろかえりませんか?」と聞くと、即座に「そうしましょう」と返事がきました。

 

そういう訳で、恐らくお互いに「わざわざこんな時間に釣りなんて来ない方がよかったな」としみじみ思いながら帰途につきました。まあその日の晩に近所のおっちゃんの家で花見(という名目で皆で集まって飲む会)あるからってことで僕の雇い主の農家さんに誘われ、そこでその社交的な隣人も来てたのでそこで楽しく話して朝の埋め合わせにはなったんじゃないでしょうか。ただ、彼の方はこの日の夜にこの花見の他にも二カ所から飲みの誘いを受けてるそうで、一時間とは話せませんでしたが。

 

まあ、こういう時は飯食ったりするのが安定ってことですね。

 

以上

カボチャ農家の喜び

そういえばもうここでの生活も残すところ7日となってしまいました。今年が始まってもう2ヶ月が過ぎてしまった...というと短いように思いますが、1月20日まで香川県のあの寒風吹きすさぶ海沿いのまちの農業法人でバイトしてて死にそうだったのか、と思い返すと、かなりの時間が過ぎたように感じます。一ヶ月とちょっと前まであんなにつらい仕事をしてたんだな自分、と。今はまた農家でバイトしてるんで作業は楽ではないんですが、それでも前の仕事に比べるとなにもかもましでした。

 

昨日からうちの畑で収穫を始めていて、主のNさんは予想以上のカボチャの出来に大満足のようでした。まあ本来ならしておくべき手入れが人手不足で遅れに遅れ、中には結局最後までいかずに終ってしまった作業もあるんですが、そういうことをふまえて考えるといい出来なんでしょう。なんともまあうれしそうというか、あんな満面の笑みだと見ただけで「あーはいはいうれしいんですね」っていうくらいはっきりわかります。朝から酒飲んだりすることもある人なんで、朝飲みの日に収穫やっていい出来だともうテンションが跳ね上がっちゃってみててこっそり「うぜえないい加減」と思ってしまうレベルです。

 

カボチャ農家に限らず、農家であれば誰でも、自分が育てた作物が期待以上の仕上がりになっているのを見ることが大きな喜びなんでしょう。毎日腰に負担を蓄積しながら働いてる僕からするといわれた作業を出来る限りでやるってだけなんですが、それでも実が腐ってたりするのを見るよりはズシッと思い実がなってるのを見る方がいいって気はします。自分で畑をもって農家をやるとここらへんの感覚はまた違ってくると思います。ただし今バイトとして来てる僕からしたら他人事なんですが。働いた分の給料をちゃんともらえる時が一番うれしいときです。

 

以上

僕ほど独特な人間はそういないらしい

昨日今日と、二日連続で飲み会がありました。昨日は花見、今日はうちの農家での最初の収穫の日で、とれたカボチャをみんなに自慢してやろう、という主旨のものでした。なのでカボチャの天ぷらと素揚げしたカボチャとが大量にでました。収穫したての野菜っておいしいってイメージありましたが、カボチャとか芋とかは収穫してから一週間ほど置かないとしっかり甘みが出ないそうです。じゃなんで収穫したての今日やるんだよ、という突っ込みは心にしまい、刺身やカワハギの乾物などをおいしくいただきました。酒はまあ、飲みませんでしたけど。

 

で、そういう場で酒が入っていい気になっちゃった人たちとも話すんですが、僕はあんま酒好きじゃないので一切飲んでなくて普段の調子で応じてる訳です。すると、言われるのが「お前みたいなやつはこれまで会ったことねえぞ」といった感じのことです。「今まで会ったどんなやつよりも非常識」とかって訳じゃなく、別に相手を嫌な気持ちにするとか自分勝手とかそんなことではなく、なんとなく普通と違うリアクションをするというか、リアクションが薄いというかない、だから奇妙に感じる、ってことだと思います。

 

僕としても別に悪意があってそういう反応をしてる訳でなく、多分どっかで皆が取得してるはずの話し方の基礎みたいなものを履修しわすれたままここまできちゃったんだろうなーと思ってます。話の流れがこういう時にはこういうこと言って、こういう時には笑って何か言い返す、みたいなこととか。多分僕は「何か聞かれたら答える」ってことがかなり多いんだと思います。でも今日のことに関して言い訳すると、ここの人の方言がキツくて普段でも何言ってるか聞き取れないことがあったりして、それが酒が入ることによってさらに強烈になってた、ということがあります。何いってるかわかんないし、酔ってるからまともに相手しなくていいか、って思いながら流してました。

 

話すことに意欲がないってのもあるかもしれません。いや、かも知れないんじゃなくて絶対ありますね。話す気がなくて相手の言ってることにも「ふーん」みたいな気の抜けた反応しかしないってこととかよくあります。でもこれも悪意があったりする訳じゃなく、「だからどうしたの?」って正直思ってるけどそういうこと言ったらなんか相手に失礼と言うか「なんだこいつ」って思われるだろうなーと踏んだ上ででもなんて言ったらいいのかわかんねえやってことが多くてこういう反応が常習化してしまったんじゃないかと思います。話すことを練習しようと頑張ってた時もありましたが、なんか合わないなと思ってやっぱマイペースでいこうというところに戻ってきてしまいました。他の人が話してるのを聞いてると、すごいなみんなって思ってしまいます。よくそんな大きいリアクションできるなーと。僕には無理です。その人たちがかなり盛り上がってる話でも、僕はせいぜい「あーそうっすかーなんか...良かったですねー」みたいな反応しかしないだろうから。そして場はどんどんしらけていって...そうなるとなんかその会話に自分がいるってことに申し訳なさを感じてしまいます。

 

あと、かなり話すのが遅いです。そして声が低く小さいです。これについて個人的に思うのは、何年も話すことが少なすぎて口がしゃべるのになれてない、頭で考えることを言葉にするのに時間がかかる、言葉にしたものを言うべきかどうか悩む、とかってことが多いせいじゃないかってことです。多分、学校とかで同じ人たちと毎日しゃべったりしてると、話すのが上手にならないといけない、もしくはなりたい、という必要性とか意欲とかが涌いてくると思うんです。そうしないと人間関係の中でなんというか、安心できる状態でいられないから。「あの人話し方変じゃない?」って影で言われるのを恐れなくてすむように。僕は多分そういうのが少なすぎたんじゃないかと思います。

 

とまあ色々考えて見た訳ですが、現状僕の話し方には多分大多数の人とちがうところが多くあって、話してると相手に奇妙な感じを与えることがよくあるけど、僕は相手の話を聞いてはいるし僕の伝えたいことを伝えようとすれば伝えれるし、特に問題ないじゃんっていう結論をだしました。これが個性といえば聞こえはいいんじゃないかと。まあ人から独特って言われるのが話し方だけが原因じゃないとも思うんですが。

 

以上

平和な一日が終る

昨日のことですが、日曜日で仕事は休みだったんですが、台風レベルの大雨が降ってて外出できず、ぐうたらしてました。そこへ雇い主のNさんから電話がかかってきました。「いますぐ◯◯に来い」と頼まれ、ちょうど雨が小降りになったので向かいました。休日でもこんな風に唐突に電話で呼び出されることがあります。たいていは昼飯作りすぎたから一緒に食おうっていう誘いだったりなんですが、今回は何も伝えられず、ただ◯◯に来い、とだけ。とりあえず行ってみたところ、べろんべろんのNさんが路上で部活帰りの中学生に絡んでいるのを発見。なにやってんだこのおやじは、とあきれながら「どうしましたー?」と声をかける。見事に出来上がっちゃったこのおっさん曰く、カボチャ畑の様子が見たいから車運転してくれ、とのこと。昼から酔っぱらってるってどういうことやねん、と思いながらもまあいっかすることないし、と承諾。

 

そしてNさんの車を運転して畑に向かう。まあ全部で二時間くらいかかったんですが、簡単に何があったか書くと、①Nさんが自分の畑のカボチャの成長具合に大満足で「この戦勝った!」を連呼した、②カボチャ農家でバイト始めて一ヶ月くらいしかたってない僕にわかるはずもないようなことを自慢していた(「あの葉っぱの色が他のとこと比べもんにならんほどきれいなんや!」「苗がいきいきしとるやろ!」「プロがやるとやっぱ違う!」とか。とりあえず適当に相づちうって流してました)、③ひとしきり満足して家に帰り、僕にチューハイ10本買わせてくる、④近くの友人宅でまた飲む(僕はパシリの駄賃に昼飯買って酒だけ家に置いて帰りました)、という感じ。なんとか雨がまた本降りになるまでに自分の部屋に戻れました。が、その一時間後、また電話がかかってきて、「また車運転してくれんか」と頼まれました。そのときはもう土砂降りの雨だったので「いや無理っす」と断りましたが、その後さらに三回電話がかかってきて「お前車もってないんか?」「わしが悪かった」「すまんがどうか車運転してくれんか?」と明らかに情緒不安定なことを言ってきて、容赦なく「無理です」と断るともう電話はかかってきませんでした。そんなめちゃくちゃな休日でした。まあNさんに関しては酔っぱらいの戯れ言と思ってなかったことにしようと思ってます。Nさんも今朝にはもう忘れてたことでしょう。

 

そんな休日と比べると今日は平和な一日でした。天気はよく、残業はなく、Nさんの顔を見ることなく、誰の悪口も言わず、誰にも悪口を言われず、けちをつけるとしたら昨日の雨がすごすぎて普段はかぴかぴの畑の土がどろどろになってたことくらいです。通常どおりの時間(夕方5:30)に仕事が終るってだけで安らぎを感じることができる、そんな一日でした。そういえば、残業代はでないってことになってたんですがそれが出ることになりました。当たり前ですが。ただ、終業時間を超えての労働に払われるべき割り増し賃金ではないんですが。普通の時給です。まあいいや。ボラバイトでは二度と仕事探さない。あ、そういえば収穫はしたけど色が悪くて出荷できないってカボチャをもらったので今日料理して食べてみました。ものすごくおいしかったです。煮物にしたんですが、レンジであっためたりただゆでるだけでもおいしくたべれそうです。これはうれしい。ただでこんなうまいものが手に入るとは。今日は平和な一日でした。

 

以上