病んだヨギーの日々(2021年4月27日現在)

就職してしまったヨギーの雑記

今の職場で起きる意思疎通ミス

今の職場ははたいている人の過半数が外国人というグローバルなところです。全9名の社員、バイト、研修生のうち、日本人4人、ミャンマー人4人、中国人1人、という構成です。共通言語は日本語。

 

日本人の僕でも、彼らの話す日本語は一回聞いただけでは意味がつかめないことがよくあります。ミャンマー人と中国人とが日本語で話してるのをはたで聞いてると、もはや聞き取ることもできないこともあります。彼らにしても、(多分)ちゃんと習った訳でもない言葉でのやり取りなので意思疎通がちゃんと出来てなくて失敗することもあります。

 

例えば昨日、ミャンマー人の1人が中国人の人からある作業を頼まれて、それをしにネギを剥くのを中断して部屋を出て行きました。一時間ほどしてそのミャンマー人が戻ってきて、中国人に頼まれた作業が終了した旨を告げると、その中国人戸惑いの表情。どうも、頼んだはずの作業と全然違うことをしてしまったらしいです。しかもその間違ってやってしまった作業がそのタイミングでやるとちょっと問題になる感じのもので、昼休憩の時も中国人は「なんで確認しないよ」といらだってました。

 

まあお互いがちゃんと言われてることを理解しているかって判断するのも難しいですけど。お互いが「ああこれね」って理解して、それが間違ったものだったとしても、「これってこういうこと?」と確認するのが出来ないと伝えたいことが伝わらないまま進みます。研修生として来ているミャンマー人には酷な環境だと思います。ここで働きだして二年目の方なんかは大丈夫なんですが。

 

僕は今はネギ剥きが主な作業だから間違うこともあまりないんですが、他の作業も担当するようになるとどうなることやらです。今のうちに他の人の作業の様子や、一日単位、週単位でどのように仕事が動いているか把握してないととんでもない間違いをしてしまいそうな。ここの社長さんにも言われましたが、「他の人が仕事すんのを見て覚えろ。それが仕事のいろはや」。はい。でも、ネギ剥きの仕事中は周りみんなネギ剥きしてるんで他の仕事覚えようがないんですが。

以上

バイト先の中国人の同僚、電通社員自殺問題について語る

今日も一日ネギを剥いて終りました。爪の間にネギのエキスがしみ込んで若干緑色になってます。明日は午前中が雨なのと、特に緊急の作業もないという理由で、昼からの作業開始となります。ほんとうは明日は休みにしてもいいくらいに今日の仕事がはかどったんですが、なんか見学に来てる人がいて、二日しかいないから休むわけにはいかないんじゃない?ということで、午後からとりあえずの作業みたいです。

 

今日の終わりを迎えて一日を振り返って思い出すこと。バイト先の中国人の同僚が、電通社員の自殺問題についてふらっと語っていたことですかね。今日本で働きだして二年半だそうで、結構日本語も話せます。ネギ剥きや受注、出荷の調整も仕切ってるなかなかの手練です。王さんという方です。ニュースで見たそうでこの話題をいきなりふってきました。

 

王さん曰く、「日本人賢いのになんでこんなこと起きるね」。彼女の父は文字が読めず、こっちで稼いだお金を送金するのに困ることもあるそうで、そんな環境で生きてきたらこんなに教育環境の整った日本で働いてて死ぬなんてどうして発生するのか不思議なんでしょう。なんで自殺するまで追い込まれてそこから逃げないのか。「私死ぬの怖いだから逃げる」by王さん。もう心身ともに限界、と危機感を覚えたら会社を辞めるという選択に至ると思います。が、これは実際に体験しないと理解できないんでしょうが、追い込まれすぎるとそこから逃げるってことも考える余裕がないんじゃないかと思います。

 

今のこの農業の仕事は、給料は少ないでしょうが毎日飯を食っていくことができてネギを剥きながら楽しく話す同僚もいて休みもとれて故郷の家族に仕送りもできる、文句ないものなんでしょう。仕事はよく考えて選びたいですね。どんなに考えて選んだ仕事でも、やってみたら色んな問題が起きて、「これはやばいな」と思うこともあるでしょう。そういうときの為にさっさと辞める決断力と次の仕事を見つける能力を持っておくと良いでしょう。当たり前のことを言ってくれた王さんでした。年末はお金がないから特にどこへ行くでもなく、寝正月と決め込むそうです。

 

以上

クリスマスにクリスマスらしくないことをする

今日は休日でした。時間を有効に使おうと色々考えて、近くにあるそこそこ有名な琴弾公園というところへ行ってきました。そこは松の木らしき木が植わってたりしてなかなか良いところでした。何より、あるいてすぐ海があります。

 

この海岸沿いを散歩してると、多分山が波に削られた出来たのであろう岩だらけの岸壁がありまして、そこも歩いてるとどうもその岸壁をロッククライミングのようにして登らないと先に進めない所に来ました。ここまで来たら行けるところまで行ってやろうじゃないか、と、えせロッククライミング開始。行きは結構楽しく進めました。眺めのいいところがあったりして海岸の景色を満喫しました。が、帰りで問題発生。「ん?こんなとこあったっけ?」と思うような難所に出くわし、どうも道を間違えたことを悟る。先に行くための足場がない。下は岩と海。先に進むにはかなり岩肌を登らないといけない。戻ろうとするも、登るよりおりる方が難しい、というか恐怖が大きい。心理的に焦りましたが、なんとか来た道を戻り、別のルートを見つけてなんとか帰途につきました。久しぶりに冷や汗をかく経験をしました。

 

そんな感じで「あー充実した一日だった」と思って帰宅。何気なくスマホを取り出してFacebookを見て友人の投稿を見て、「あ、そういや今日クリスマスかー」という事に気づく。何気なく海岸散歩しててふとロッククライミングばりのスリルを味わって、クリスマスも何もあるかって感じですが。今日という日を一人岩肌をよじ上りながら冷や汗を流した人って世界でも少ないと思います。自然と戯れる良いクリスマスでした。

 

以上

ネギ無限供給

今日、バイト先からネギをもらってきました。ここのところ毎日ネギを剥く作業をしていて、その中には形が悪くて出荷できないものも多くあります。出荷できないネギはごみとして処分されるんですが、そういったネギの中から、「これまだいけるな」と思えるものを選んで持って帰っていいとのことだったので、そうしてます。すると、かなりの量のネギが入手できます。しばらくはネギのシーズンが続くので、その間ネギに困ることはなくなります。

 

まあ、個人で消費できる量には限りがあります。ましてネギだけ、ということなので。同居人のミャンマー人たちは処分されるネギについては「これごみね」といってるので、多分ほしがらないでしょう。というわけで、僕一人で大量のネギを独り占めできるという状況になっています。

 

これからおかずにはもれなくネギ、みそ汁にも絶対ネギ、おやつにもネギ、という生活になるかもしれません。毎日仕事でネギ剥いて食うのもネギ。外と内からネギ人間になっていく。そんな日々です。

 

リーフレタスも栽培してるんですが、そっちは規格外の商品は畑に野ざらしにされて何度も踏みつけられて無惨な姿で転がってるので、もらっていく気にはなりません。なんとか工夫して、ネギを様々な形で味わう方法を考えます。

 

早速今晩、ネギを使ってみそ汁と炒め物を作りました。うまかったです。規格外とはいえ、今日収穫したものなので。こういう、商品にならないから捨てられる野菜ってかなりの量になると思いますが、十分食べれるのでなんとか活用することってできないんだろうか、と思います。

 

以上

忙しいとたいていの人は暴言を吐く

今日もネギ剥きで一日の殆どを費やしました。このままいくとネギネギの実のネギ人間になってしまうんじゃないかと思うほどネギを剥いてます。仕事終って数時間経ってもまだかすかに指からネギの臭いがしてます。この時期はこの作業は中心になるそうなので、根気づよくやっていくしかありません。

 

一昨日の作業の時にここの社長が社員にかなりの暴言を吐いてたのを聞いて、「えらいとこに来ちゃったんじゃないだろうか」と不安になってましたが、今日社員さんとネギを剥きながら色々話してると、どうも普段はああいう感じじゃないそうです。関西出身なので暴言も関西弁でやくざチックなんですが、普段は冗談を言ったりと、愉快な性格なんだそうで。ただ、一昨日みたく限られた時間で結構な量の仕事をするってなると、気がたって口が悪くなるんだと。

 

忙しいと気が急いて暴言が多くなるのかーと、ちょっと納得。社員さん達も、普段の社長を知ってるから「ああまた気が立ってるな」って感じで軽く流せるようになってるみたいです。ここで働き始めて日が浅いひとは皆この気分悪い状態の社長の様子を見てビビるそうですが、まあすぐ慣れるということです。少なくとも殺されることはないさと楽観的にいこうと思います。

 

まあいつまでにやんないといけない仕事があって、その仕事が終らないと取引先からの注文に響くとなると、経営者としてはぴりぴりするんでしょう。そこまでしっておけば上司が言葉を荒げるのもわかる気が...。いやでもやっぱどんなときでも冷静にギャグの一つでも飛ばせるような上司がいいですね。一流は常に余裕を持ってるんだとさ。なかなかこういう人はいないんでしょうけど。

 

以上

農業は...朝早いこともある!

当然のことながら、農業は自然を相手にしてる仕事な訳で、今日の朝8時から雨がふるって予報が出てたらその前に色々準備してないといけないことがあります。今日はどうも朝六時半には作業開始してたみたいなんですが、僕は作業スケジュールに従って八時に間に合うように準備してました。結果どうなったか。家を出る前に社長から電話かかってきて、「普通こういう日はもっと早く来て作業でしょ?」といったことを言われました。僕としては、前日にそう言っといてくれればなーと思ってるんですが、なんか「これぐらいわかるだろ」って感覚でおられるようです。言い訳すると、事前に見てた作業スケジュールには八時から作業開始、となってて、特に「今日朝早いからよろしく」とかって言われてなかったもんで。

 

今住んでるのはバイト先の農園が所有する一軒家で、僕含め労働者五人が住んでます。で、朝、他の人たちが家を出るタイミング=出勤時間、ということを今日知りました。今日は雨対策の作業を畑でやってたようなんですが、作業開始の時には僕はまだ家で歯を磨いてました。七時半頃家を出ようとしてかかってきた社長からの電話には、「なんでまだ仕事に来てないの?」といういらだちがありありと感じられ、なんとか怒った感じを出さないように話してるところがむしろ僕の恐怖をあおってました。「今日は

仕事は休め」と言われ、週一の休みをまだ全然疲れてないうちに取ることになってしまいました。

 

でもなにぶん、同居してるのがミャンマー人なんで、「今日朝早いから急げよ」的なことも言われてないし(言われてたのかもしれないけど伝わってない)。事前に社長みずから電話なりで伝えてくれればはっきりするじゃんーて屁理屈こねながら食って寝るだけの一日を送りました。

 

どんな仕事にしても、作業からくる疲労とかは日本ではたいてい大丈夫だと思うんですが、上司の当たり外れはきついですね。まだ二日しか経ってないんで今の上司がはずれかどうかってことはまだわからないんですが。人を雇うんだったらそれなりの指示をしてくれないと、勝手にそっちの常識で「わかるでしょ?」と思っててもわかんないもんはわかんないんですから。やめてほしいですねー。まあ朝早い日は仕事終わりも早いみたいなんで、仕事場にあるみかん大量に持って帰ってのんびり食べながら過ごすようにしましょう。

 

以上

農業は...泥まみれになる!

今日から本格的に農業の住み込みバイトがスタートしました。朝八時から作業開始。農業と一口に言っても、いろんな作業があるってことで、ここではどんなことをするのかなーと思いながら記念すべき作業第一弾は。ネギ剥きでした〜。商品として出荷するネギの折れてる葉や色の悪い葉をむしり取るという作業です。こうやってきれいな見栄えになって店に並んでたんですねー。ねぎを剥いてると目がいたくなってくるんですが、ネギは容赦なく次から次へと運ばれてきます。横長の作業代に向かって、三人から五人が並んで黙々とネギを剥く。十時頃に一旦休憩。十五分。この作業場にみかんが大量に入った籠があって、それは自由に食べて良いとのこと。ありがたし。

 

休憩がおわって、再びネギを剥く。あいかわらず剥いても剥いても次のが来る。結局午前中はずっとこの作業でした。まあそんな疲れるわけでもないし目の痛みも引いてきたしいいか、と思って昼休憩。午後もこんな感じの作業なんかなーと思ってたら。

 

午後はちょっとはなれた農場で、トンネルと呼ばれるビニールの覆いを作る作業でした。これが大変で、畝に一定間隔でアーチという道具を差し込んでいって、その上に超長いサランラップみたいなのを持ってかぶせていく。全長50mはあると思います。それを何十個も作る。また、そのビニールの覆いが吹き飛ばされないようにひもで縛っておく必要があり、テントを立てる感じで畝に杭を打ち込む作業もありました。どれも腰をかがめておこなう作業なので、キツかったです。

 

雨が降ったあとだったので、畝は泥だらけ。その中を移動してたら、長靴の丈を余裕で超えて泥がズボンに付着。下は泥だらけになりました。足場が悪いので普通にあるくだけで結構疲れる。こんな感じで泥と疲労まみれで作業終了は六時頃。今日みたいな作業はめったにないとのことで、そうであってほしいなーと切実に思った初日でした。そして、こういった作業を手慣れた調子でこなしていたミャンマー人すげえなーと思った一日でした。

 

以上