病んだヨギーの日々(2021年4月27日現在)

就職してしまったヨギーの雑記

今日のヨガ教室には40代のプロストリートダンサーの卵が来た

今日も14:00~16:20の時間帯で元気にヨガ教室を開催しましたー。そしてお客さんの中にかなりインパクトのある方がきていたのでその方の話をします。

 

その方は、40歳代にしてストリートダンスをはじめ、現在はプロのダンサーを育成する養成所でダンスを磨いており、来年には少なくともストリートダンスの講師として活躍するそうです。もしかしたらもっと舞台で活躍するかも?というところだそうです。近々アメリカとかに行ってパフォーマンスをするそうです。ちなみに、イメージし易いと思いますが、ストリートダンサーって殆どは20代とかです。30歳になったら引退、とかが普通らしいです。そんなとこに40すぎて挑む、相当な変人ぶりです(ほめてます)。オーディションの時も、オーディションに参加する子の親だと思われてたらしく、参加者に「おっちゃんでるの?」と驚かれたそう。

 

また、この方のそれまでの経歴もかなり面白いです。ダンスの方でこれから伸びていく方向ですが、本業は画家だそうです。そして、今はその道20年ほどになりますが、画家になって最初の7年は全く売れず、お金がなく、電気・ガス・水道が止まり、公園で体を洗ったりしていたそうです。また、街灯の下で作品を描いたりデッサンをしたりしていた、と言う話を聞きました。相当な努力です。お金がないから最新の芸術に触れるには本屋で立ち読みするしかなかったそうです。そして、立ち読みで得た知識を忘れないうちにすぐに家や公園で作品に表現したり、と超ハングリー精神です。

 

さらに、画家を始めて10年ほど経ってついに画商と提携出来るようになり、現在は年40~60作品納めて給料をもらう、という形になったそうです。しかし、80作品ほど描いてやっとそのうち40作品が商品として画商に購入される、という形なので、作品製作の苦労は凄まじく、あるときは一日の睡眠が机に突っ伏して1~2時間だけ寝る、というのが一ヶ月ほど続き、疲労で体が動かなくなり病院に運ばれることもあったそうです。フリーランスとか画家とかって言っても、実力を付けるための努力は怠れないし仕事をとれるようになたらなったで休む暇もない。それに比べて会社員はちゃんと残業代でますよね。いいですねーって話をしてました。僕が「就活したくないんですよねー」って話したらそういう話になりました。改めて「自分はどうやって生きていくのか」を考えさせられました。その他、結局作品を買い取ってもらって生活が成り立つ、という立場なので、画商と口論しようものなら仕事を干される、そして実際そういうことがあって一年仕事を干されたそうです。会社員でなくても上下関係はあるんですね。

 

そんな方が今日はヨガ教室に来てくださいました。ついでに、その方のストリートダンスの動きも披露してもらいました。プロを目指しているので、かなり細かい動きでした。全身の関節と筋肉をコントロールできないとつくれない、独特の動きです。この動きの練習を公園とかでやってて警察に職務質問される事例が頻発しているそうですが。ロボットダンスも見せてくれました。

 

とまあ、こんな破天荒な方が来て今日はとても楽しかったです。自分自身学ぶことが多かった一日でもありました。正直進路の方では最近色々考えています。やっぱ安定してお金もらえるってすごい魅力ですよね。自分の過去に意地になって生きてもそれだけだと苦しいでしょう。安定がない道を行くならそれを楽しめるという確信がないと生き抜くのは無理だと思います。ただ、そこまで考えてもそれでも自分は変人やめるの無理だと思うんですよねー。変人しかいない会社とかないんですかね。そしたら向こうから声かけてくれるくらいの変人になってやるんですが。

 

以上