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ヨギーニートの日々

自称変人が綴る日記的なブログ

やっぱ強いのは量より効率より質ですなー

 「小ざさ」という和菓子屋さんがあります。商品はもなかとようかんの二つのみ。そして店舗は畳二枚分ほどという狭さ。従業員は30人。宣伝広告などは一切行ってません。なのに年間三億円の売上をだしているという強者。そんな企業の話をある本で読みました。

 

この企業の強みは、創業してから変わらない商品の味です。現在の店主は二代目で、初代の作り上げたようかんの味を習得するのになんと30年の修行を要したそうです。その作り方には妥協を一切しないため、毎日行列が出来るにもかかわらず商品の生産は決して増やしません。ようかんは毎日50本以上はつくらないと決めています。朝の三時から並んで買えるか賈えないか、というほどの人気なので、そんなことをするとお客さんの方から「もっと多くつくれ」とクレームが来そうですが、なんとこれはお客さんの提案で始まったものだそうです。お客さんから、これまでの味を変えることになるくらいなら今の味を変えない範囲でつくっていってほしいと。本物にこだわる企業はお客さんにも愛されるんですね。

 

また、これだけ人気であるにも関わらず、値段はもなかが1個約60円、ようかんが1本400円くらい(確かそんくらいでした)。倍の値段にしても買う人は十分いるでしょう。が、もうけることを商売の第一におかない、という経営哲学のもと、値段の引き上げは行わないそうです。より多くの人に味わってもらいたい、という思いが現れています。ちなみに、これもお客さんの提案で始まったそうですが、一人のお客さんが買える商品の量は制限されています。ようかんは一人五本まで、といった感じで。売る方も買う方もさばさばしてなくて良いですね。

 

小規模ながら他にまねのできない味で、不況の影響も受けないほどの人気ぶりである小ざさ。とにかく商品の質にこだわりぬいて成功しています。こんなん知ったらそこらのコンビニで買うようかんがなんとわびしく思えてくるか...。買う方もそうですが、つくる方も楽しくないのでは、と思います。自分の仕事に誇りを感じることができないと、ただ金のために働いて、って人生を続けることでしょう。しかも模倣可能な商品だと、競合他者が多く存在するため価格競争でしびれをきらしたりってことにもなるかと。さらにはAIが多くの仕事を代替できるようになるとか予想されています。効率的になった仕事ほど、機械で代わりがききやすいんじゃないでしょうか。

 

そんな世の中になったときに、職人技のような、五感を働かせないといけない仕事がこれからも人間の仕事として残ることでしょう。生き甲斐を持つか持たないかでは人生の楽しさって雲泥の差が出てくるかと思います。自分が何に馬鹿みたいに情熱を注げるかってのがわからない人は生きていくのが大変になるでしょう。今のうちにそういったものを考えるべきだ、と思いながら今パンツ一丁でかたかたやってる自分でした。

 

以上